リサイクルに関連した書籍
ゴミ分別には疑問に思うことが少なくない。 プラスチックは埋めたり、リサイクルするよりも燃やしたほうがコストはかからない。 また、再生してペットボトルを作るより、新品を作ったほうが石油の消費量も少ない。 こうした疑問に本書が明確な答えを出してくれるわけではない。 全国各地の自治体が実際に行っているゴミ行政を細かく調べて、 その実態を報告してくれているのである。 おかしなゴミ分別と無駄なコスト、環境に過敏な住民たちなど、 どこもゴミ行政はうまくいっているとは言いがたい。 それらの事例が豊富であるのが本書を評価する点である。 ただ、著者らによる分析は参考にならないところもある。 なぜなら、 <リサイクルは本当に必要なのか。> <焼却炉から出るというダイオキシンは、 そのダイオキシンの毒性自体が大したことはないという知見はあるのか。> といった基本的な疑問・前提があいまいになっているからだ。 したがって
ノーベル賞を同時に受けた、IPCCとゴア元副大統領、海面上昇では、どちらかが間違っているのではなく、どっちも良い所を突いているのです。 「海の平均深度」と「水の熱膨張率」、「海水温の2.8度上昇」で概算すると、3729m×0.00021×2.8度≒219cmとなり、あれ?と思うでしょう。 <前提>IPCCは、海水が吸収する熱を、水深700mまでの層で2/3、これより深い所で1/3としています。深海の水温上昇はわずかという前提です。 <前提>気温上昇より海水温の上昇は遅いので、仮に、今世紀末、水深700mまでの水温上昇は気温上昇の4割にとどまるとします。 <前提>IPCCは、海面上昇の原因の7割を海水の熱膨張、残りを陸上の氷河や氷床の融解としています。融解は加速しない前提です。 以上の<前提>で概算し直すと、著者やIPCCの言う35cmの上昇になります。 700m×3/2×0.00021×2.8×0.4÷0.7≒35cm 北極や南極付近で海
クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)
西尾維新のクビキリサイクル、ありえないぐらい面白い。 孤島で暮らす財閥令嬢と4人のメイド。 そこに招かれた5人の天才と2人の付き人。 発見される首切死体。 13人目の名探偵。 登場人物達の認識が三重四重に覆されていくクライマックスの展開に、 驚愕的な面白さを感じずにはいられない。 認識、言語、心理、論理、科学、歴史、文学、といった あらゆる分野に精通した博学的な知識が随所に組み込まれていて、 それが登場人物のキャラクターや物語の世界観に相当な深みを与えている。 読んでいて面白いだけじゃなく勉強にさえなる。 そしてなんといっても、作者の巧みな言葉遊び。 日本語の音韻、構造、意味合いで、これだけの遊びを興じてしまう作者の表現力。 楽しさや面白さを存分に味あわせてくれる。 天才、という言葉が登場人物達を表現する言葉として多用されているけれど、 西尾維新自身がまさに天才と呼ばれるに相応しい人物であるとさえ思
環境問題はなぜウソがまかり通るのか (Yosensha Paperbacks)
表題は随分と煽った感がある本著ですが、書いてあることは至極まともです。 環境問題に興味のある人は読んで損は無いと思います。 今までの常識が間違っているかもしれないと考えるきっかけを与えてくれるかもしれません。 巷の環境問題に一石を投じる著、といっても過言ではないでしょう。 本のレビューは他のレビュアーさんに任せるとして、 自分も一介の科学者として恥じる所が多いことに気づきました。 特に、 1.温暖化が進むと北極の氷が融けて海水面が上昇する、ということのウソ 2.森林が増えれば問答無用で二酸化炭素の吸収が上昇する、ということのウソ は科学(もはや理科のレベルか)の初歩的なものだったこと。 1は、「水」という稀有な液体の持つ特別な性質。 2は、炭素の循環(中学理科、高校生物)の基本事項です。 情報として与えられていることを自分の中で咀嚼して受け止めるのではなく、 そのまま飲み込んでいたことを反省する
まだノベルス版しかなかった頃に、新しいタイプの小説が出てきた、と聞いて読んだところ・・・むしろ何かすごく懐かしい感じがしました。只、その懐かしい感じがどこから来るのか、当時は解りませんでした。が、後に本作が懐かしい理由が解りました。佐々木丸美の「崖の舘」に読み心地がとても似ていると。佐々木丸美も、当時は熱烈な信奉者がいる一方、文学好きな人達からは軽く見られていたし、信奉者が若者に偏っていた事も、西尾維新と共通しますね。佐々木丸美は、いつか人気作家とは呼ばれなくなり、あまり読まれなくなりましたが。近年の再評価ブームまで私も忘れていました。舘の登場人物、哲文に恋していた事を。しかし再読時の彼の印象は、口数の多い、うざったい男の子でした。彼の言葉にうっとりしていたのに、今読むと幼稚で自意識過剰。いーちゃんの言葉使いにいらっとした感じとこれまたそっくり。という訳で全然新鮮ではないので低評価です。無
偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書)
家計に優しいエコ、 家計にマイナスなエコ、 環境に優しいエコ、 環境にプラスにならないエコ。 簡単にいうと、4つの視点で エコが述べられています。 それぞれの分類の評価は他の レビューを見ていただければよいと 思います。 著者が最後に 物に対して、 物を作った人に対して、 感謝する気持ちが「勿体無い」の 原点だと述べていますが、 この指摘が最も大切だと感じました。
本当は危ない有機野菜―リサイクル信仰が生み出す「恐怖の作物」
−知っているようで知らないことというのは世の中に沢山あると思います。 「有機野菜とは何か?」もその一つかもしれません。 これまで、文字からのイメージで、人工的な化学肥料ではなく、 堆肥を使ったやり方が有機農法かと思っていました。 当たっていないわけではないのですが、何事も過ぎたるは及ばざるがごとし というわけで、本書に寄ると ×:家畜由来の有機堆肥を度を超えて投与することは百害あって 一利無しだと。 ◎:もみ殻や枯れ葉などの無機質に近いものを肥料にしている農法や 化成肥料(化石肥料)を追肥に使っている農法が 伝統的な有機農家だと。 有機堆肥はカビや寄生虫、また有害な重金属などが 大量に含まれている可能性が高いと。 →家畜由来の有機堆肥は何の疑いもなく、「良いものだ」と思いこんでいました。 また新鮮な印象や鮮度が保ちやすいと思われがちな泥付き野菜ですが これもまた
「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」で有名になった著者の早い段階の著書である。まだあまり知られていない頃の著作なので政治問題に巻き込まれず、純粋に自己の考えを述べている著書である。以後の著書の出発点となる視座が多く含まれている。 本書では著者の環境問題に対する基本的な立場を知ることができる。 大雑把に著者の主著をまとめるとリサイクルは無理・矛盾があるということである。 いくつかの無理・矛盾をあげているが、個人的に面白く感じたのは「使えば劣化する矛盾」「「下位の用途」がない矛盾」「資源をかえって浪費する矛盾」である。 どんな物質も使えば使うほど劣化する、劣化した材料をリサイクルしなければならない無理・矛盾。リサイクルしなければならないのでその劣化したリサイクル製品があふれる。使う用途がないので無理矢理ようとを考え出さなければならない無理・矛盾。そしてリサイクルすることによって新しく作り出すよ
環境問題はなぜウソがまかり通るのか2 (Yosensha Paperbacks)
この著者の『環ウソ』シリーズ系の本を要約すれば、工業化によるCO2の排出が問題ではなく単に地球の循環サイクルで温暖化と氷河期を繰り返しているようなので、地球がすぐに温暖化して街が海水で消滅するということはないでしょう。 一昔前の話ですが、結果パソコン自体も色々役には立ったが、10年前もITブーム熱にせかされてバブルがはじければなんだというように、メディアによる“環境ファシズム”の押し売りも、あと2・3年すればどうなることやら。 現在CMを見れば「エコロジーキャンペーン」が一種のファシズムのように視聴者への押し付けが行われているが、志ある企業家のなかには、環境(エコ)問題もウソと判ってる人もいるでしょうが、やはりブームだからか、どこの企業のCMも売り上げUP(クリーンなイメージ)を目論んで「地球にやさしい」がスローガンになってしまうようです。 環境「先進国」のイギリスやドイツなども事前にエネルギー転換や旧東